まるでサボテン 12本融合したアスパラ
【芽室】町上伏古の農業鳥本邦男さん(75)宅の庭で、12本の茎が一つにくっついた珍しいアスパラガスが出現した。幅12センチほどに育った“大物”で、鳥本さんは「まるでサボテンのよう」と驚いている。
妻の富子さん(72)が20日に発見した。アスパラはねじれながら1日15センチ以上伸び、23日夕には高さ70センチに達した。
十勝農業改良普及センターによると、これは「帯化(たいか)」と呼ばれる現象。数本の茎が融合した奇形で、タンポポやナガイモなど多くの植物で見られる。アスパラは2~3本がくっつくことはあるが、12本もの茎が融合するのは珍しいという。
自家消費用に30年以上、アスパラを栽培する鳥本さんは「初めての経験。食べるのではなく、どこまで伸びるのか最後まで見届けたい」と話している。(池谷智仁)