水泳JSCA北海道支部の最優秀選手に 帯広の鈴木さん
水泳のJSCA北海道ブロックマスターズフェスティバル(日本スイミングクラブ協会北海道支部主催)で優秀な成績を収めたとして、帯広スイムパル(OSP)代表の鈴木勝さん(55)=帯広市在住=が2015年度の最優秀選手賞に選ばれた。OSPからの受賞は、10年度の桑山和代さん(当時55歳)以来2人目の栄誉。鈴木代表は「速い人がたくさんいる中で、まさか自分がもらえるとは」と驚いている。
「年齢区分が上がった今年がチャンス」と、気合を入れて練習に励んだ成果が記録に表れた。昨年3月の大会では男子55歳以上背泳ぎの25メートル、50メートル、100メートルで北海道新記録を樹立。その後の大会でも北海道新記録を更新し続け、昨年8月の大会では男子55歳以上背泳ぎ100メートルで、自身の記録をさらに更新する1分12秒59をマークした。
「特別な練習はしていない」と謙そんしながらも、現在も自己ベストを更新し続けるなど熱心に取り組んでいる。
OSPも今年で20年目を迎え、大会ではチームも男女総合36連覇中と40連覇へまっしぐら。チームのさらなる飛躍へ、鈴木さんは「100歳までやる覚悟を決めた」と笑顔で“生涯現役”を宣言した。
鈴木さんは1960年帯広生まれ。帯広工業高校時代はラグビー部に所属し、卒業後もラガーマンとして汗を流した。しかし、22歳のときに右膝を負傷、27歳で左膝も負傷してドクターストップ。その後、リハビリも兼ねて28歳でスイミングスクールに通い始め、96年の発足と同時にOSPに加入した。「こんなにけがをしない安全なスポーツがあるんだ」(鈴木さん)と水泳に夢中になり、12年にOSPの代表に就いた。
(村田壮一朗)