タブレットPCでパンフ「ジオマップ~食事編」作成 瓜幕中3年
【鹿追】瓜幕中学校(中村宏喜校長、生徒29人)の3年生16人が、町内の飲食店を紹介するパンフレット「鹿追町ジオマップ~食事編」を製作した。店舗のメニューなどをカラー写真で掲載している他、各店の店主らをインタビューした動画をQRコードでスマートフォンなどから閲覧できるようにしている。
同校には今年度、モデル事業としてタブレットパソコン(PC)17台が配備された。3年生は「新地球学」の授業で活用。昨年度の3年生が修学旅行で訪れた「三陸ジオパーク」(青森・岩手・宮城の3県16市町村で構成)ではジオパークに関連したいろいろな動画が制作されていることを知り、地元の「とかち鹿追ジオパーク」に関する動画とパンフレットを自分たちの手で作ろうと夏休み明けから取り組みを開始した。
生徒たちは4班に分かれて市街地の飲食店10店を選び出し、それぞれが担当の店を訪問して取材。タブレットPCで店舗の外観や内部、メニュー、料理などの写真や店主らへのインタビュー動画を撮影した。集めた写真や動画の編集作業も生徒がタブレットPCを使って行った。
パンフレットは、「おいしいもの盛りだくさん」のタイトルとともに各店の雰囲気や店主の思い、おすすめメニューなどの文章と写真、住所、電話番号、営業時間、定休日を掲載。
各店にはQRコードを付け、携帯電話やスマートフォンで読み込むとと動画共有サイト「You Tube(ユーチューブ」で生徒が編集した動画を見ることができる。各店3分前後。
また、パンフレットには英語表記がないが、動画の店主インタビューは英語の字幕が流れ、外国人観光客にも店の雰囲気や店主の考えなどが分かるように配慮した。
千葉宣仁(のりと)君は「動画の編集は難しかったが、パンフレットとともに満足できるものとなった」と達成感を持つ。橋爪亜依さんは「多くの観光客に活用してもらえたらうれしい」と期待を込めた。
パンフレットは、しかおい、うりまく両道の駅とジオパーク会館に設置を依頼する。3年生担当の亀谷直樹教諭は「それぞれクオリティーの高いものができたと思う。次年度以降も食事編の続きや自然編、産業編などと展開していければ」と話している。(大野篤志)