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原則「儲けない」「飲まない」「吸わない」、健康麻雀人気じわり

卓を囲んで和気あいあいと牌(ぱい)を握る参加者。女性客も多く、交流の場にもなっている(後ろは村上代表。「さわやかマージャン十夢」で)

 たばこの煙が漂う雀荘(じゃんそう)で男たちが金を賭けて勝負する-。そんなイメージが持たれがちなマージャンが近年、若者や女性を中心にブームになりつつある。三大原則は「(金品を)賭けない、(酒を)飲まない、(たばこを)吸わない」。帯広市内でも専門店がオープンするなど広がりを見せる。指先を使うことで脳の活性化も期待できる他、仲間づくりの場にもなっているようだ。

 「リーチ、タンヤオ、ピンフ、ドラ2、満貫(まんがん)!」

 11日に健康マージャンの店としてリニューアルオープンした「さわやかマージャン十夢(とむ)」(帯広市西16南1、村上威=たける=代表)。女性客が卓を囲み、一喜一憂しながら牌(ぱい)を握る。白の壁紙に囲われた店内は、清潔感があり、来店者はコーヒーやおやつを味わいながら、世間話に花を咲かせる。近所の仲間同士で訪れた市内の女性(57)は「お茶会のような感じ。皆で気軽におしゃべりできてストレス発散になる」と笑顔を見せた。

 日本健康麻将(マージャン)協会(東京)によると、健康マージャンは1980年代ごろから、全国各地に広がり、現在、全国の同協会加盟店のうち約70カ所で実施されているという。

 「いわゆる雀荘のイメージをなくしたかった」と村上代表。最初に店をオープンさせたのは15年前ほど。昔ながらの典型的な「雀荘」で、営業時間は夜遅くから明け方までだったという。だが連日の過労が重なり、村上代表はうつ病を患うなど体調を崩した。これを機に、「健康的にマージャンができないか」と考え、かねて親交があり、健康マージャンを取り入れていた札幌のマージャン店を訪ねた。

 「営業時間は午後6時まで」「ほとんどが女性客」-。これまでの雀荘のイメージが大きく覆された。早速、自身の店も壁紙を貼り替え、女性用トイレを設置した他、喫煙用のスペースを設けた。

 リニューアルオープンして3日間は無料の体験会を実施。「初めての人や女性客が多く、にぎわった」と村上代表。今後はサークル開設やマージャン講座や大会の開催も検討していて、「名前の通り健康であり続けるための店にしたい」と話している。

 健康マージャンの時間は午前10時から午後4時まで。時間内は打ち放題で1000円(1ドリンクサービス付き)。同店の問い合わせは(0155・41・8171)へ。
(高津祐也)

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