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冬ごもりのクマ観察 新得・ベアマウンテン

おりの中で寝わらを整えるヒグマ(金野和彦撮影)

 【新得】野生に近い状態でヒグマを飼育、展示している十勝サホロリゾート(町狩勝高原)の「ベア・マウンテン」(佐々木和好園長)は、初めての企画として、冬ごもり中のクマの姿を間近で観察できるツアーを行っている。

 同施設は、雪に覆われる冬期間はクマの冬眠に合わせて休園しているが、2006年の開園から10年が経過し、飼育担当者がクマの冬ごもり中の行動やデータを把握、一般の人でも安全に観察できることから同ツアーを組んだ。

 飼育されているヒグマは12頭。昨年12月15日の給餌を最後に絶食しており、現在は真っ暗で氷点下5度前後のクマ舎内で冬眠中。寝息やいびきが聞こえる中、差し入れられた氷をかじったり、交換された寝わらを自分に合うよう整えたりと動いてもいる。

 ツアーでは、おり越しに懐中電灯の明かりでクマの寝姿や動いている様子を観察する。佐々木園長は「ずっと寝ているのではなく、うつらうつらしながら動いている。冬の生態を間近で見てほしい」と利用を呼び掛けている。

 ツアーは今月下旬まで。開始は午前10時半と午後1時半からの一日2回。所要時間は1時間ほど。料金は小学生以上1人3780円。前日午後4時までの予約制。申し込み・問い合わせはサホロリゾートスキー場(0156・64・4121)へ。(大野篤志)

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