サイクルツーリズム推進へ 帯開建が研究会設立
十勝の自転車観光推進に向け帯広開発建設部は2日、「十勝サイクルツーリズム研究会」を設立した。世界水準を目指し管内の自転車や観光関連団体、自治体職員らが参加、連携を深めるとともに課題を共有した。
同日、市内の帯広経済センタービルで第1回の勉強会を開き、約60人が参加した。
自然環境や多彩なグルメなどに恵まれた十勝には、国内外から多くの自転車愛好家が訪れている。サイクルツーリズムの機運をさらに盛り上げるため、国道を管理しシーニックバイウェイ(景観や自然環境に配慮し、地域が連携して美しい環境づくりを目指す取り組み)を推進する同部が関係団体に呼び掛けた。
勉強会で同部の高橋丞二次長は「十勝はポテンシャルが高く、世界水準に引き上げないといけない。サイクルツーリズムは大きな原動力になる」とあいさつした。
北見工業大の高橋清教授が司会を務めた。国土交通省北海道局地政課の坂場武彦事業計画調整官、NPO法人自転車活用推進研究会の小林成基理事長、サイクルライフナビゲーターの絹代さんが話題提供。小林理事長は、事故防止のため自転車専用レーンを設け、観光客が迷わないよう地図に交差点名を明記する必要性を訴えた。
地元関係者6人も話題提供した。鎌田輪業の鎌田利道さんは、凸凹の道路路面のメンテナンス、サイクルガイドの確保やレベル向上などの課題を挙げた。その後、参加者はグループに分かれ議論を深めた。
3日には約30人が参加し、帯広から池田までの26キロを自転車で走破した。(池谷智仁)