高校生ラッパー頂点へ、帯北2年橋本君、前回準Vの優勝候補
【芽室】いざ、高校生ラッパーの頂点へ-。町内在住の橋本悠汰君(16)=帯広北高2年=が、19日に大阪市で開かれる「第8回高校生RAP(ラップ)選手権」に出場する。前大会で準優勝を果たし、今回は優勝候補として注目を集める。「自分の曲を知ってもらうためのステップ。絶対に負けられない」(橋本君)と、3度目の挑戦で栄冠を目指す。
橋本君は小学4年のときにラップに魅了され、中学3年時に「言×THEANSWER(ユートゥザアンサー)」の名で活動を始めた。名前には「ツイッターやテレビなど情報があふれている世界で、自分なりの答えを音楽で発信したい」との思いを込めた。
十勝や札幌だけでなく、遠くは沖縄のライブにも出演。ツイッターのフォロワー数は2万2000人を超える。11月にはインディーズレーベルから3枚目のアルバム発売も控える。
同選手権は年2回開かれる即興ラップの大会で、衛星放送「BSスカパー!」内の番組「BAZOOKA!!!」の企画。人気芸人の小籔千豊らが司会を務め、約500人から選ばれた16人が出場する。1対1の個人戦で、リズムに乗せて、口げんかのように言葉をぶつけ合う。
橋本君は昨年10月に初出場してベスト8に。2回目となった今年3月の大会で準優勝を果たした。ただ、「1位でなければ名を残せない」とし、目標はあくまで優勝だ。
食事と学校以外はラップを口ずさむのが習慣。「自然に会話するようにラップが染みついている。相手の言葉を超える面白い切り返しができれば」と話す。
前回のベスト4以上は予選免除だが、橋本君以外の3人は今年3月で高校を卒業した。番組によると、出場者の多くが打倒「言×THEANSWER」を掲げる。番組スタッフが8月に来勝し、優勝候補として紹介VTRを収録した。
対抗意識や優勝への期待を「とてもうれしい」と前向きに捉え、「これまでに観客が自分を知らないライブもあってつらかった。期待される中でできることは幸せ」と橋本君。夢は芽室を拠点に音楽で食べていくこと。「小さな町だけど、音楽に集中できる環境がある。都会じゃなくても、全国1位になれることを証明したい」と意気込んでいる。(深津慶太)
◆橋本悠汰君について
・言xTHEANSWER-twitter
◆BAZOOKA!!! 第8回高校生RAP選手権について
・イベント概要、出場者一覧などイベント情報全般-BSスカパー!公式ホームページ