除雪車に絵を描く企画人気 子どもまつり、幕別
【幕別】子供たちの力が加わり威力はアップ-。除雪車に好きな絵や文字を自由に描いてもらうユニークな試みが13日、町百年記念ホール前で行われた。多くの子供たちが参加し、雪をかく部分の「排土板」は絵でいっぱいになった。この冬は子供たちの絵が描かれた除雪車が実際に活躍する。
町が働く車の一つ「除雪車」を子供たちに身近に感じてもらおうと、業務を委託している幕別企業協働組合(纐纈明理事長、4社)の協力で初めて企画された。
「第24回子ども会まつりin札内」(町子ども会育成連絡協議会=佐々木雅弘会長=主催)のイベントの一ブースを借りて実施。町が貸与している19台のうち6台を展示し、そのなかの市街地を走る16トンタイヤドーザ2台に絵などを描いてもらった。
さまざまな色の油性ペンを用意し、午前10時の開始直後から子供たちが次々と訪れる人気ぶり。昼近くには2台とも排土板びっしりに文字や絵が描かれた。運転席の乗車体験なども人気だった。
絵が描かれた除雪車は今シーズンから実際に走らせる予定。企画した町の寺田治土木課長は「除雪はどうしても『遅い』などとお叱りを受けることが多く、イメージが良くないのが現状。少しでも理解につながれば。絵が消えたらまた企画したい」と話し、子供たちの絵の効果を期待していた。(佐藤いづみ)