伝統儀式で祈りささげる チョマトー慰霊祭
かつて周囲にアイヌ民族の大きな集落があり、古戦場だったともされる十勝アイヌゆかりの地「チョマトー」の慰霊祭(実行委員会主催)が6日、帯広市内のチョマトー公園(西16北1)で行われた。
帯広アイヌ協会(笹村二朗会長)の会員ら約50人が参列。アイヌ伝統の儀式を執り行い、先祖への感謝や祈りをささげた。
儀式に先立ち、笹村会長が「アイヌの伝統や文化、儀式を忘れられることのないよう伝えて行きたい」とあいさつ。来賓の米沢則寿市長が祝辞を述べた。
同協会の荒田裕樹副会長を祭司に、伝統儀式「カムイノミ」を行い、神格である「カムイ」への祈りをささげた。その後、帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長)が伝統の踊りや歌を披露した。(大谷健人)