池中美術部生徒がお年寄りにパズル贈呈 池田
【池田】池田中学校美術部(水上凜璃菜部長、部員11人)の生徒たちが、お年寄りたちに楽しく手を動かして元気に過ごしてもらおうと木製の絵合わせ立体パズルを作った。パズルは町内の特別養護老人ホーム「池田光寿苑」(三好なおみ施設長)に寄贈し、楽しまれている。
同部は2年前にも同様に木製パズルを作製して同ホームに贈っている。今回も、生徒たちがお年寄りたちと交流するきっかけにしようと企画した。
生徒たちは8月21日に同ホームを訪れ、パズル5組をお年寄りにプレゼント。パズルは1組ごとに4個の立方体各面に1つの絵(絵は計6つ)が4分割され、立方体をひっくり返したり回したりすることで合わせて楽しめる。花、果物、季節、形、食べ物の5テーマ5組で、木製パズルの組み立てや各面の絵を描く作業は生徒たちが自ら行った。
パズルを手にしたお年寄りたちは早速、各面の絵を見ながら立方体を回転させたりひっくり返したり、左右を回したりして楽しみ、生徒たちも一緒にパズル合わせに臨んだ。
小野田信夫さん(83)は「分からない絵も生徒に教えてもらってできた。楽しかった」と話し、水上部長(13)=2年=は「絵が合ったときの達成感を味わってもらえ、作ったかいがあった。私たちも楽しかった」と笑顔を見せた。
同部顧問の西島俊貴教諭は「生徒たちの祖父母に当たる年代なので、交流するいい機会にもなった」と話していた。(井上朋一)