後輩児童に熱気球体験を 上士幌高の塚本君 幕別
【幕別】途別小学校(鈴木義秋校長、児童20人)で19日朝、上士幌高校熱気球部(久保響己部長、10人)のメンバーの協力で、児童らを対象にした熱気球の搭乗会(係留)が開かれた。「後輩たちに体験させたい」。こう考えた町内の親子の思いに、両校が答える形で実現した。
提案したのは、途別地域で暮らす会社員、塚本逸彦さん(56)と、長男で同高2年の好輝さん。好輝さんは熱気球に憧れ、管内高校で唯一、熱気球部がある同高に進学。同部に入部し、土日の活動日には逸彦さんが早朝の送迎を担当し、思いを支え続けている。
「息子は熱気球活動を通じ、すごく生き生きしている。在学中に、お世話になった地域で、子供たちにも係留体験させてあげたい」。逸彦さんが同部顧問の上村剛教諭らに5月に依頼、鈴木校長も快諾し、PTA事業として開かれた。
この日は児童と保護者などが集まった。当初は小雨交じりだったが、児童らは順番に気球に乗り込み、30メートルほど上で係留した。4年生の角田琴美さんは「上から見た景色はいつもと違いキレイに見えた。また乗りたい」と笑顔。好輝さんは「実現できてうれしい。少しでも熱気球に興味を持ってくれれば」と話していた。(佐藤いづみ)