町内5年ぶりパン屋「くーぷ」出店 大樹
【大樹】2010年以来パン屋がなかった町内で、22日に「ぱん本舗『くーぷ』」がオープンする。道の駅・忠類で「パン工房パオパオ」に勤務していた宇都宮晃さん(35)が商店街の空き店舗を活用し、出店を決めた。宇都宮店長は「大樹の特産品を使ったパンを作りたい」と話している。
店は、町西本通19の国道236号に面した旧赤玉薬局跡を改装する。店名の「くーぷ」は、ふっくらとした仕上がりにするためフランスパンなどに入れる切れ目のことで、地域の人の心がふっくらと豊かになるようにとの願いを込めている。
菓子パンを中心に常時60~70種類を並べる予定で、シラカバの樹液やチーズ、魚介など大樹の特産を使ったパンも作る考え。また、道の駅・忠類で販売していた「ゆり根アンパン」も並べる。
同町では10年5月まで「福屋製菓」というパン屋が営業していたが、店主の死去で閉店。それ以来パン屋がなかった。宇都宮店長は地域の人が食べ慣れた味も提供したいと、同店の人気商品「あんバター」や「コーヒーサンド」も作る。
現在は22日午前8時のオープンに向け、準備を進めている。店舗は約70平方メートル。8台分の駐車場も備える。今後、イートインコーナーも設ける。「パオパオ」では「くーぷ」で作ったパンを運び販売する。
宇都宮店長は「皆さんの期待にどこまで応えられるか分からないが、大樹にパン屋ができて良かったと思われるよう頑張りたい」と話している。
問い合わせは同店(01558・6・4666)へ。(伊藤亮太)