扇ヶ原展望台で砲弾2発見つかる 鹿追
【鹿追】25日午後2時10分ごろ、鹿追町北瓜幕の扇ヶ原展望台の南側のり面に砲弾のようなものが落ちているのを、同展望台周辺の清掃活動を行っていた同町内の会社員の男性(40)が見つけ、新得署と陸上自衛隊鹿追駐屯地に通報した。その後、近くにもう1個の別のタイプの砲弾が見つかり、陸自第5旅団が回収作業に当たった。2個の砲弾には火薬が入っておらず、信管も付いていなかった。作業の影響で、付近を通る道道鹿追糠平線は午後6時52分から同7時すぎまで通行止めとなった。
同署によると、男性が清掃活動中、同展望台の南側の柵の下約6・5メートルの場所に長さ約50センチ、直径約10センチの砲弾があるのを発見。同駐屯地の隊員が現場に駆け付けたところ、見つかった砲弾からさらに下方約10メートルの地点に長さ約55センチ、直径約5センチの迫撃砲のような形をした砲弾を見つけた。いずれも地面の上にむき出しに転がっている状態で、表面は茶色くさび付いてはいるものの、破損などはなかった。
午後6時50分に第5旅団の隊員が到着し、砲弾を確認。危険性がないものと判断し、同7時14分までに回収を終えた。
2個の砲弾はともに加工した跡がみられることや、落ちていた場所の周辺の状況などから撃ち込まれたものではないとみられる。
陸自第5旅団は「演習で使用した砲弾は回収しており、見つかった砲弾は誤射したものではない」としている。同署は、この砲弾がどのような経緯で現場に落ちていたのかなどを詳しく調べている。