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釣り好き高じて十勝へ 中札内でパスタ食堂開店

パスタ食堂をオープンした橋本さんと妻の豊美さん

 【中札内】東京都内から家族で村内に移住した橋本泰行さん(52)が、帯広広尾自動車道の中札内インターチェンジ近くでパスタ食堂「iL MOCCIANO!(イル・モッチャーノ)」(村東3北1)をオープンした。釣り好きが高じて十勝にほれ込み、根を降ろす決断をした橋本さんは「自然の恵みをパスタで提供する。地域の人が誕生日会などで使ってもらえたら」と張り切っている。

 橋本さんは1962年、群馬県生まれ。東京工芸大短期大学部写真技術科を卒業後、会社員として働く傍ら、30歳のときに司法試験に合格。同試験の予備校講師に転職し、東京都内から大阪、京都と、授業のために新幹線で各地を駆け回る忙しい日々を送った。

 一方、年に2回は趣味のフライフィッシングのために家族で道内を訪れていた。十勝を初めて訪れたのは5年ほど前。札内川や戸蔦別川など、「魚の美しさは他の地域と比較できない」とほれ込んだ。以来何度も再訪するうちに風景や川、食材の豊富さに魅せられ、昨年6月の釣行で空き店舗になっていた物件を見つけ「直感で決断した」と言う。今年1月末に移住して準備を進め、今月13日に開店した。

 昔からパスタ好きで、学生時代は毎日のように自宅で手作りしたという橋本さん。予備校講師時代、大阪で訪れたイタリアンレストランの味に衝撃を受け、何年も通い続けた。「店を出すならこの味で」とシェフに頼んで修業し、ベースになる野菜を煮詰めたスープの作り方やトウガラシの辛さコントロール、具材への細かい火の入れ方などを徹底的に学んだ。

 妻の豊美さん(49)と切り盛りする。店のマークは、春からおといねっぷ美術工芸高に通う一人娘あゆりさん(15)が描いた橋本さんの横顔。橋本さんは「これからは家族との時間も大切に過ごしたい。丁寧に地物を使って、良さを引き出していきたい」と力を込める。

 昼メニューは、ホッキ貝のレモンバターソースなど日替わり2種類。前菜盛り合わせやコーヒー、デザートが付くセットもある。夜はスパイスが効いたミートソースなどパスタ中心のメニューと一品料理。ワインも各種そろえている。午前11時半~午後2時(オーダーストップ)、午後6時~同9時(同)。水曜日と第3木曜日定休。問い合わせは同店(0155・67・4122)へ。(小寺泰介)

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