幅跳び森長氏指導 クレーマー陸上教室に400人参加
走り幅跳びの日本記録保持者で日大陸上競技部コーチの森長正樹氏(43)を招いた第12回十勝クレーマー陸上スクールが5日、明治北海道十勝オーバルで開かれた。小学生から中学、高校生まで約400人が参加した。
過去には女子短距離日本記録保持者の福島千里(幕別町出身、道ハイテクAC-帯南商高出)をゲストとして招いたこともある春恒例の陸上教室。今回ゲストの森長氏は走り幅跳びの日本記録(8メートル25)および日本室内記録、日本高校記録保持者でバルセロナ、シドニー両五輪の日本代表。アジア選手権では優勝も飾った。
森長氏は、基礎トレーニングのスキップとバウンディングを用いて筋力を推進力に変えるための効率のいい動き方などを指導。着地時に体重の数倍の力がかかる足の使い方や、着地した足に臀部(でんぶ)が乗っていく感覚などを細かに教えた。
森長氏は「選手はこちらの先生方にすでに専門的なことを教わっているので、言ったことがほとんどできていた。だからさらに一段上のことを教えることができた」と話し、四半世紀近く破られていない日本記録についても「指導した子にできれば早く抜いてほしい」と十勝の若い世代に期待を込めた。
参加者のうち、走り高跳びを専門とする中村詠美さん(下音更中2年)は「体の軸をしっかり保って横にジャンプする練習は難しかったが、しっかりできるようになれば踏み切りで体の軸がぶれずに跳べるようになると思った。どうしたらよくなれるかが分かった」と収穫を得たよう。また白樺学園高の野村錬主将(3年)が参加者を代表して「教えていただいたことを生かし、全国で入賞を目指して頑張ります」と感謝の言葉を述べた。(岡部彰広)