約4200人レースに熱狂 ばんえい記念
ばんえい十勝の今年度の大一番「農林水産大臣賞典第47回ばんえい記念」が22日、帯広競馬場で行われた。全国から約4200人のファンが押し寄せ、最後まで行方の分からない白熱のレースに熱狂した。
午前10時半の開門とともに大勢の家族連れや観光客が訪れ、同11時ごろには同競馬場東側の駐車場がほぼ満車状態に。来場者は重賞までのレースや太鼓演奏、ばん馬リッキー号との触れ合いなど、さまざまな形でばんえいに親しんだ。
午後5時10分の発走時刻が近づき、スタンド周辺は「伝統の一戦を間近で」とする観客であふれかえった。陸上自衛隊第5音楽隊による生演奏のファンファーレで盛り上がりは最高潮に達し、迫力のレースに何度も歓声が上がった。
家族4人で訪れ、初めてばんえい記念を観戦した市内の主婦村松亜也香さん(26)は「ファンファーレなど会場一体の応援熱がすごかった」と圧倒された様子で話した。
ゴール手前で脚が止まり、惜しくも敗れたフジダイビクトリー(牡7歳)の生産者・本寺政則さん(40)=本別町在住=は「第2障害を一番で降りたときは勝ったと思ったのに」と悔しさをにじませながらも、「まだ若いので来年以降の成長が楽しみ」と今後の活躍に期待を込めた。
この日の入場者数は4176人(前年比88人減)。同レースの馬券発売額は4150万800円(同173万1700円増)だった。(大木祐介、高津祐也)
◆ばんえい競馬について
・ばんえい十勝-公式ホームページ
・ばんえい十勝劇場-WEB TOKACHI
・【レース結果】「第47回ばんえい記念」(BG1)結果-ばんえい十勝公式ホームページ