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5度目出場のTOKACHI 全日本シニア・カーリングVで世界

左から橋本、伊藤、藤田、佐藤、コーチ兼女子のaomoriで世界戦に出場する松井

 カーリングの全日本シニア選手権(4~8日、青森市・みちぎんドリームスタジアム)で、TOKACHI(松井佳津子コーチ、佐藤真康、藤田俊一、橋本孝広、伊藤省三、塚田正史)が3年連続5度目の優勝を果たし、5度目の世界選手権(4月18~25日、ロシア・ソチ)に出場する。出だしで連敗しながら、地力の差を見せつけての制覇に「若いときよりパフォーマンスが高くなっている」(スキップ・佐藤主将)と自信を携えて世界の強豪に挑む。コーチの松井(帯広)は女子のaomori(青森)でセカンドとしても出場して優勝、TOKACHI同様に世界への切符を手にした。男子3位にはチーム池田(松浦穣、齋藤良市、朝川悟、萬一幸)が食い込んだ。(岡部彰広)

全日本制覇 「地力感じた」
 苦しかった。今回も優勝候補だったがBグループ予選初戦のAOMORI(青森)、第2戦の長野シニア戦でいずれも4-5で敗れ、初の開幕2連敗。移動のフェリーが揺れ、体調不良のまま到着当日、試合に臨んだことがプレーにも大きく影響した。

 ただ慌てることはなかった。「周りは敗戦に驚いていたようだが、こちらとしては調子が悪くても接戦に持ち込めた」(佐藤主将)。万全ならば勝てるという思いがあった。続く名寄シニア、チーム岩手の実力チームを破り、50歳すぎの若い選手がそろうチーム神奈川に予選、タイブレークで連勝と調子を一気に取り戻した。決勝トーナメントに入っても準決勝でチーム池田9-2で快勝し、勢いは止まらなかった。

 決勝の相手は予選に続きAOMORI。同点で迎えた最終第8エンドは不利な後攻めだったが、ガードを置いてカムアラウンド、相手の残った石にフリーズと作戦通りに試合を進め、1点を奪った。「これまで一生懸命やっての優勝ばかりだったが、今回は余裕があった。地力を感じながらの優勝だった」と佐藤主将は大きな手応えを得た。池田戦以外は全て有利な後攻めで試合できたことや、日本選手権に選手などで出場し、日本協会の競技委員としても名を知られる藤田が、見えぬプレッシャーを相手に与えたことも勝因となった。

 世界戦の会場は、ソチ五輪と同じ「アイスキューブ」。24チームが出場する。同じ予選Bブロックにはカナダ、スコットランド、アイルランドと強豪がそろうが、近年では最多5度の優勝を誇るカナダと1点差ゲームで競るなど、実力は紙一重だ。佐藤主将は「まず8強(決勝トーナメント入り)、そして過去最高だった5位以上を目指したい」と目標を掲げる。

 コーチの松井は、2013年に「長野」のメンバーとして優勝して以来の世界戦出場となる。「予選ブロック2位以上になって決勝トーナメントに進めるよう頑張りたい」と意気込む。

3位入賞を果たし、池田町の勝井勝丸町長と久野正副町長(後列左から)に大会結果を報告した「チーム池田」のメンバー。左から朝川さん、萬さん、齊藤さん(松浦さんは欠席)

3位の池田「楽しめた」 十勝対決、雪辱ならず
 「決勝トーナメント準決勝で(優勝の)TOKACHIと当たって意気込み過ぎた」。池田のシニアチーム「レッドパジャマ」を中心に編成したチーム池田(大会出場名)の朝川悟は振り返る。

 予選リーグでは1敗を喫したものの、4勝を挙げてAブロック1位通過。「曲がりやすかった」(齋藤良市)というリンクの特徴もつかみ、チーム全体で調子は良かった。

 しかし、TOKACHIとの準決勝では、昨年の同大会決勝で負けていただけに力んでしまった。第5エンドで4点を奪われて流れが決定的に。雪辱を果たすことはできなかった。

 ただ、同大会で獲得したメダルは10個目。メンバー全員が「大会を楽しめた」と笑顔を見せていて、「まだまだ頑張る」(萬一幸)、「もう一度世界選手権に出場したい」(齋藤)、「何よりカーリングを楽しんで結果がついてくれば」(朝川)と意欲を新たにしている。(井上朋一)

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