更別IC-忠類大樹ICが開通 帯広・広尾自動車道
【幕別】高規格幹線道路「帯広・広尾自動車道」(帯広・広尾道)の更別インターチェンジ(IC、更別村更別南1線)-忠類大樹IC(大樹町北4線)間約16・7キロが15日、開通し、忠類、忠類大樹の両ICが供用開始された。開通に先立ち、午前10時から同町忠類コミュニティーセンターで開通式が開かれ、忠類IC(幕別町協徳)付近で関係者によるテープカットが行われた。
開通したのは更別IC-忠類ICが13・7キロ、忠類IC-忠類大樹ICが3キロ。片側1車線で、一般車両は午後2時から通行が可能に。同区間の開通で、南十勝の交通アクセスが向上し、物流や観光が活性化、緊急搬送など救急医療にも役立つと期待されている。
開通式には政財界、行政関係者ら約180人が参加。帯広・広尾道早期建設促進期成会の米沢則寿会長(帯広市長)は「十勝港ととかち帯広空港が一本の高速道路で結ばれる。地方の新たな地域戦略の弾みになる」と語った。来賓として鈴木貴子衆院議員、高橋はるみ知事の代理で道建設部の下出育生部長が祝辞を述べた。不適切な交際が問題になっている渦中の中川郁子衆院議員は欠席した。
通り初め式には関係者と共に、地元の忠類小学校児童ら6人の子供たちも加わってテープカット。風船を飛ばして開通を祝い、関係車両約50台が通り初めを行った。
帯広・広尾道は、道東道の帯広ジャンクション(芽室)から南側へ分岐し、広尾町に向かう約80キロ。この日の開通で帯広側から約60キロが供用され、忠類大樹ICから南側約20キロは、計画段階評価の対象区間で、着工や開通時期は決まっていない。(関坂典生)
◆帯広・広尾自動車道「更別IC~忠類大樹IC」について
・開通に当たるプレスリリース、開通区間地図など(PDF)-帯広開発建設部公式ホームページ