「飲んだらのれん」配布 飲酒運転撲滅へ
歓送別会シーズンを前に、帯広小売酒販組合など酒販業界団体が、飲酒運転撲滅を呼び掛ける卓上ミニのれん「飲んだらのれん」を市内飲食店に配布している。
ミニのれんは、道交通安全協会などが作成し、高さ約30センチ、幅20センチの大きさ。レジやカウンターなど目に付きやすい場所に設置し、客にしゃれた警告を発する。同組合、帯広酒販協同組合、帯広酒販業務会が150本用意し、24日から居酒屋などに配っている。
初日は関係者が市内の「北の屋台」を訪れ、屋台各店舗にのれんを手渡した。「ふくろう」の小嶋清剛店主(37)は「車に乗って来店される方もいるので、のれんを使って代行運転サービスの利用など呼び掛けたい」と話した。
帯広酒販業務会は同じデザインのステッカーも作成し、会員酒店の営業車に張る方針。営業車は繁華街を走る機会も多く、啓発に役立てたい考えだ。
同業務会の品田周男会長(帯広小売酒販組合副理事長)は「今後ものれんを活用した啓発方法を検討したい」と話している。
帯広警察署の蔵田修治交通第一課長は「帯広は飲酒運転の事故が道内でもワースト水準。外での飲酒機会の増える3月に向け、飲酒運転撲滅につながってくれれば」と期待していた。(長田純一)