“イタリア風”まちづくりを 若手職員、町長に施策提言 幕別
【幕別】若者結婚応援やマイホーム助成、「イタリア」にちなんだまちづくりの推進-。人口減少対策について検討してきた若手職員プロジェクトチーム(リーダー・児玉隆良町農業振興担当、15人)による政策提言が19日、町役場5階会議室で行われ、岡田和夫町長らを前に、32項目の施策を発表した。
提言は「少子化」「雇用・定住対策」「地域活性化」の3分野に分け、さらに「緊急に取り組む施策」「中長期的に取り組む施策」に分け、事業に対し内容や目標設定、効果、事業費(目安)などを明記した。
少子化関連では特定不妊治療費助成の拡充や、現在小学生まで行っている医療費無料化を中学卒業まで拡大。定住は40歳未満の新婚世帯への家賃やマイホーム購入助成など。地域活性化では、町の公式キャラクター「パオくん」のプロフィルやスケジュールを公開するなど集中広報、町発祥のパークゴルフを小中学校の授業に導入、町広報紙への町内店利用の割引クーポン券の添付などを盛り込んだ。
「中長期」では、大規模アウトレットモールの誘致や、忠類との合併で町の地形が縦長でイタリアと似ており、農産物や気候など共通点も多いことから、イタリアの都市との友好都市提携、町内農産物を使ったイタリア風ご当地グルメの開発-といったユニークな提言も。
岡田町長は「問題解決のため若い発想で出てきた貴重な提言。今後はいかに具現化するか、現場サイドでも推進してほしい」と話していた。
同チームは昨年6月発足し、調査研究を進めてきた。児玉リーダーは「町職員として総合的に町について考える貴重な機会となった」と話していた。
同日、町地域創生・人口減少対策推進本部(本部長・岡田和夫町長)の第1回会議も開かれ、同報告会は同会合の中で行われた。(佐藤いづみ)