MTBコース7月オープン 山本さんが町長表敬 幕別
【幕別】マウンテンバイク(MTB)で2大会連続五輪に出場した町出身の山本幸平さん(29)=国際アウトドア専門学校-帯農高=が1月28日、町役場で岡田和夫町長を表敬訪問した。自身が監修する明野ヶ丘公園(町管理)のMTBコース整備に関し、7月にもオープンセレモニーを行うことを確認した。
山本さんはワールドカップなどを転戦しているほか、全日本選手権では6連覇。今年、強豪の「トレック ファクトリーレーシングMTBクロスカントリーチーム-」(米国)に移籍し、2016年夏のリオデジャネイロ(ブラジル)五輪を目指している。
「十勝での練習環境を高め、自転車の魅力を伝え、将来の五輪を目指す子供たちを輩出したい」と、モトクロスコースもあり大会も開かれていた同公園にMTBコースを整備することを岡田町長に提案。5月の連休以降、町が主体となって整備に入る計画だ。
山本さんは現在、十勝でクロスカントリースキーを取り入れたトレーニングで体を鍛えようと、合宿先のタイから1月20日に実家のある町内に帰省、コースなどの打ち合わせなどのため来庁した。山本さんは新チームへの移籍について、「目標はこれまで通りリオ(デジャネイロ五輪出場)」と力説。岡田町長も「3大会連続五輪出場を期待している」と激励した。
MTBコースは、山本さんがワールドカップ遠征などで世界を回るため、日本に戻れる7月の3週目を軸にセレモニーを行うことを確認。町土木課は「山本さんの理想をすべて完成させるのは長期間かかるかもしれないが、コースとしてある程度は楽しめるよう整備したい」とした。セレモニー内容は今後詰めるが、山本さんは「子供たちも一緒に楽しめるものにしたい」と話していた。
山本さんは上旬にはアメリカに向け出発、タイなどで調整し、4月下旬にもフランスを回る予定。また、近く公式ファンクラブを立ち上げることも報告、「地元幕別でも協力してほしい」と呼び掛けた。(佐藤いづみ)