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小・中学校でインフルエンザ猛威 学校行事にも影響

体育館での授業が終わった後に、手洗いとうがいをする児童たち(10日午前10時20分、帯広小学校。折原徹也撮影)

 帯広市内の小・中学校でインフルエンザによる学級・学年閉鎖が相次いでいる。一部で学校行事が中止や延期になるなど、学校生活にも少なからず影響が出ている。各学校では手洗い、うがいの励行など、感染予防に努めている。特に、高校受験を控える中学3年生を持つ家庭では、神経をとがらせている。

 帯広市教委によると、今冬の学級・学年閉鎖は11月15日を皮切りに、これまで小・中学校16校で実施。今週明けの8日から一気に感染者が増え、10日正午現在で小学校12校、中学校4校が学級・学年閉鎖になっている。

 豊成小は11月21日に予定していた学習発表会が中止になった。稲田小も9日の全校授業を延期し、読み聞かせの会を中止するなど、学校の行事や児童会の活動に影響が出ている。柏小も、明治北海道十勝オーバルで行う予定だった3年生以上のスケート学習を延期した。

 各学校では手洗い、うがい、マスク着用の徹底や十分な睡眠を呼び掛けている他、教室の換気をこまめに行うなど感染予防に努めている。学校関係者によると、「週末の少年団や習い事の大会で感染が広まる傾向にある」とし、人が多く集まる場所にはなるべく行かないように指導する。

 中学校も10日現在で3校が学級・学年閉鎖になっているが、受験を控える3年生は今のところ通常通り。3年生は高校入試の内申点に関係する学年最後の期末テストを控えている学校もある。

 中学3年の長女がいる40代の母親は「家では加湿器で湿度を60%以上に保ち、家族全員がインフルエンザ予防に効果があるといわれる乳酸菌飲料を飲んでいる。週末に予防接種を打つまで、何とか感染しないようにしたい」と話していた。

 市教委は市内の流行拡大を受け、10日にEメールの「子供安全ネットワークシステム」で保護者と学校関係者に感染予防に努めるよう注意を喚起した。(酒井花、松田亜弓)


◆インフルエンザについて
インフルエンザとは-国立感染症研究所
インフルエンザウイルス分離・検出速報-国立感染症研究所

◆管内のインフルエンザによる学校、学年、学級閉鎖情報
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