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帯農から4人入賞、日本学校農業クラブ全国大会

4人そろっての入賞に笑顔も輝く、須田君、安藤さん(前列左から)、神谷さん、早川さん(後列左から)

 全国の農業高校で学ぶ生徒が日頃の活動の成果を発揮する「第65回日本学校農業クラブ全国大会沖縄大会」(日本学校農業クラブ連盟など主催)の農業鑑定競技と意見発表で、帯広農業高校(米田敏也校長、全日592人、定時72人)と更別農業高校(田村弘樹校長、生徒143人)から出場した生徒が、それぞれ優秀賞に輝いた。いずれも3年生の6人は、進学や就職を控え、「この経験は将来に生かせる」と受賞を励みにしている。

 同大会は22、23日に沖縄県の名護市など複数の会場で行われ、全国から320校、3408人が出場した。農業鑑定競技は40問の筆記試験で、コース別に基礎知識や器具を使った識別などの技術も問われる。

 帯広農業からは、いずれも農業鑑定競技で4人が入賞した。受賞者数、定時制からの入賞も、「過去10年でないことで最高の成績」(同校)という。

 農業コースの須田和雅君(農業科学科3年)は、兄の侑希さん(当時士幌高)が2年前の同競技で優秀賞を受けており「兄と並ぶことができてうれしい」。将来は兄と上士幌町の実家の畑作農家を継ぐ予定で、結果が自信につながった。

 同コースでは定時制から出場した3年の安藤綾花さん(3年)も入賞。「一生懸命学んだことや、他の人にはできない体験は将来に生かせる」と力強く話す。普通科の生徒と経験を共有したことも思い出になった。

 食品科学コースの神谷絵渚さん(食品科学科3年)は「入賞を目標に、1年生の頃から自習ノートを作って努力したことが実った。結果を後輩につなげていきたい」と話し、将来は管理栄養士を目指す。林業コースの早川このみさん(森林科学科3年)は「前日の勉強会でもびっちり予習したので自信はあったが、結果を見るまでは不安があった。やればできるという自信につながった」と話す。

 更別農業高からは、2人が入賞した。

 「十勝の大型農業を学びたい」と、長野県から単身留学した農業後継者の竹内寿斗君(農業科3年)は、意見発表会の食料・生産区分(9人)に初出場した。「いざ勝負!!~Dream Leaderへの挑戦~」と題し、農業以外の産業も抱き込みながら、地元の活性化に貢献したい思いを堂々と発表。「3年間やってきたことを最後に出せた。今までで一番いい発表だった」と振り返った。卒業後は大学進学を予定している。「高校での経験を生かし、研究活動に取り組み将来に向けて準備したい」と意欲を新たにしていた。意見発表での同校入賞は21年ぶりとなった。

 農業鑑定競技の生活科学コースで2年ぶりに優秀賞を獲得した末廣優奈さん(生活科学科3年)は、去年は全国大会に出場すらできず「1年生のときの優秀賞は偶然と思っていた。リベンジできてとてもうれしい」と、夏休みも毎日登校して勉強した成果を喜んだ。卒業後は就職を希望していて「鍛えた記憶力を生かしたい」と笑顔を見せた。

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  • 優秀賞を獲得した竹内寿斗君と末廣優奈さん(右から)

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