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77年間写真のとりこに カメラ愛好家大石さん まちマイ大樹編

年代物のカメラを手にする大石さん

 小学生の頃に出会ったおもちゃの写真機がきっかけで、77年間にわたって写真を撮り続けている。

 町緑町の大石博さん(89)は1925年札幌生まれ。小さい頃から写真が大好きで、太陽の光を焼き付ける日光写真を楽しんでいた。小学6年の運動会の「一銭くじ」で、おもちゃの写真機を見事に当て大喜びしたという。それ以降は友人からもらった「円カメラ」、カールツァイスのレンズが付いたドイツ製「ボックスカメラ」などを使いこなし、昭和から平成の風景や日常、人物などを白黒写真に収め続けてきた。その数は数えきれず、帯広百年記念館に200点以上を収めたほか、町への寄贈も準備している。

 電報配達員から郵便局員に採用となり、小田、大樹、池田などで勤務。85年、忠類郵便局長で退職。それ以降は写真に多くの時間を割き、「白黒写真は観る人に色を感じてもらえるからいい」と、あくまでフィルム撮影にこだわりを持ち、自宅に暗室まで作ったほどだ。「カメラ操作に絞りの計算など常に頭を使っている」と取材にもかくしゃくと受け答え。カメラの相談に来る知人も多く、使えないからと譲り受けた年代物のカメラが棚の中にぎっしりと並ぶ。
(斉藤道子)


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