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山本幸平は27位 ツールド北海道第1ステージ

第1ステージのゴール手前で、山本幸平(手前)は懸命にラストスパート、27 位に入った

 【新得】国内最大級の自転車ロードレース「第28回ツール・ド・北海道2014」(ツール・ド・北海道協会など主催)第1日は13日、第1ステージ(194キロ)が行われた。千歳市役所をスタートした国内外の20チームの100人近い選手たちは、午後2時40分すぎにフィニッシュ地点の新得町保健福祉センターに続々とゴール。4時間半を超えるレースの最終盤に、大集団がラストスパートでスプリント力を競った。

 北海道地域選抜として出場している幕別町出身のマウンテンバイク(MTB)五輪日本代表の山本幸平(SPECIALIZED-国際アウトドア専門学院、帯農高出)は4時間35分1秒で27位、兄でCプロジェクト所属の和弘(キャノンデール・チャンピオンシステム-北海道ハイテクノロジー専門学校、帯三条高出)が同タイムで50位に入った。同ステージ1位は4時間34分42秒をマークしたイタリアのマラグーティ・アレッサンドロ(ヴィーニファンティーニNIPPO)。(北雅貴)

チームトップに笑顔 幸平
 「とりあえず落車しなくて良かった。無事にゴールできてすっきりした気持ち」。山本幸平は笑顔を浮かべた。4位から72位までが同タイムの大集団。MTBが本職の幸平は位置取りなどに戸惑い、「慣れていないので最後のスプリント勝負で前でゴールするのは難しい」と話した。

 今年のロードレースはフランスで何度か出場し、国内では7月のニセコクラシック以来3回目となる。MTBは約1時間半のレースだが、この日は4時間半超。疲れはあったが、同じ集団の中にいた兄の和弘の姿が励みになったという。和弘からはレース中、上り坂の斜度や「もう少し前にいた方がいいよ」などのアドバイスをもらったという。結局チームのトップタイムをたたき出した。

 14日の第2ステージは生まれ故郷の幕別が発着点。「こんな機会は最後かもしれない。目立つ走りを見せたい。(15日もあるので)多くの人に生で見てほしい」と観戦を呼び掛けた。

イメージ通りの走り 和弘
 MTBからロードに転向して2シーズン目の山本和弘は終始落ち着いた走りを見せ、チームの先頭でフィニッシュした。想定外の3選手が飛び出したが無理に追わず、マークしている選手の集団内に付けた。「(3選手が落ちて来ずにそのままゴールしたのが)誤算と言えば誤算だが、タイム差もほとんどなくてイメージ通りのゴールができた。満足している」と喜んだ。

 チームメートも積極的に前に出てライバルチームをけん制、風よけにもなってくれるなど和弘をアシスト。足を温存していた和弘も、サポートに応えるように狩勝峠の登りでスパートした。集団は一度ばらけ、長い下り坂で追い付かれて70人近くとなったが、冷静さを失わなかった。「初日なので力を出し切らず良い状態でゴールできた。手応えはある」と自信を見せ、14日の第2ステージに臨んだ。


(10位以下関係分)
◇個人総合時間
(1)マラグーティ・アレッサンドロ(ヴィーニファンティーニNIPPO)4時間34分42秒
(2)内間康平(ブリヂストンアンカー)4時間34分42秒
(3)プリート・ジョシュア(チーム・バジェット・フォークリフト)4時間34分42秒
(4)黒枝士揮(ヴィーニファンティーニNIPPO)4時間35分1秒
(5)スタキオッティ・リカルド(同)4時間35分1秒
(6)デネグリ・ピエール・パオロ(同)4時間35分1秒
(7)ソ・ジュンヨン(KSPO)4時間35分1秒
(8)福田真平(愛三工業)4時間35分1秒
(9)ヤン・ウーシン(チームガスト)4時間35分1秒
(10)バリー・ダニエル(チーム・バジェット・フォークリフト)4時間35分1秒
(27)山本幸平(北海道地域選抜)4時間35分1秒
(50)山本和弘(Cプロジェクト)4時間35分1秒

◇個人総合ポイント
(1)マラグーティ・アレッサンドロ(ヴィーニファンティーニNIPPO)25
(2)内間康平(ブリヂストンアンカー)20
(3)プリート・ジョシュア(チーム・バジェット・フォークリフト)16
(4)黒枝士揮(ヴィーニファンティーニNIPPO)14
(5)スタキオッティ・リカルド(同)12
(6)デネグリ・ピエール・パオロ(同)10
(7)バリー・ダニエル(チーム・バジェット・フォークリフト)9
(8)ソ・ジュンヨン(KSPO)9
(9)福田真平(愛三工業)8
(10)ヤン・ウーシン(チームガスト)7

◇個人総合山岳
(1)マラグーティ・アレッサンドロ(ヴィーニファンティーニNIPPO)7
(2)バリー・ダニエル(チーム・バジェット・フォークリフト)7
(3)プリート・ジョシュア(同)5
(4)木村圭佑(シマノ)5
(5)内間康平(ブリヂストンアンカー)3
(6)シー・チェンイン(チームガスト)3
(7)雨澤毅明(那須ブラーゼン)2
(8)岩井航太(同)2
(9)清水都貴(ブリヂストンアンカー)1
(10)ガルディオラ・サルヴァドール(チーム右京)1

◇団体総合時間
(1)ヴィーニファンティーニNIPPO13時間44分44秒
(2)チーム・バジェット・フォークリフト13時間44分44秒
(3)ブリヂストンアンカー13時間44分44秒
(4)愛三工業13時間45分3秒
(5)マトリックスパワータグ13時間45分3秒
(6)チームガスト13時間45分3秒
(7)シマノ13時間45分3秒
(8)KSPO13時間45分3秒
(9)チーム右京13時間45分3秒
(10)ヴェロクラブ・メンドリシオ13時間45分3秒
(16)Cプロジェクト13時間46分26秒
(20)北海道地域選抜13時間51分25秒


◆ツール・ド・北海道について
ツール・ド・北海道2014-公式ホームページ
第1ステージレース結果-ツール・ド・北海道2014ホームページ
交通規制 9月14日(日)(PDFファイル)-ツール・ド・北海道2014ホームページ
交通規制 9月15日(月)(PDFファイル)-ツール・ド・北海道2014ホームページ

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  • 落ち着いた走りで、上位とほとんどタイム差なく第1ステージをゴールした山本和弘(右端)

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