2年目の飛躍誓う レバンガの多嶋朝飛
帯広合宿(26~29日・帯広市総合体育館)を行ったナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)のレバンガ北海道で、ポイントガードの多嶋朝飛(25)=東海大、北陸高、帯大空中出=が2シーズン目となる今季の活躍を誓っている。昨年は東地区で4位。上位3位までが進めるプレーオフに一歩届かず悔しい思いをした。多嶋は昨季、52試合中50試合に出場するなど主力として活躍したが、「チームにも少しずつ慣れたが満足していない。昨年の経験をベースにして上乗せしなくては」と気を引き締めている。(北雅貴)
多嶋は173センチの司令塔。主将を務めた東海大を卒業し、2011~13年シーズンはリンク栃木に所属した。12~13年の2部チーム「D-RISE」を経て、昨季は北海道の一員として初めてトップリーグで1シーズンを過ごした。
「個人、チームとも調子の良いとき、悪いときがある。悪い状態で結果を出す難しさがあった」と振り返る。出場した50試合の1試合平均は20・4分のプレー時間、5・2得点、2・4アシスト、1・9リバウンドだった。
ファン・マヌエル・ウルタドヘッドコーチ(HC)の信頼も厚く、「最初の3カ月ほどは調整に大変そうだったが、日に日に良くなった。毎日一生懸命に練習する。メンタルが非常に強く、賢い」と評価する。中盤以降は出場時間が30分前後と急増した。
チームも堅実に白星を積み重ねたが、勝負どころの最終盤で痛恨の7連敗。31勝23敗で栃木と並んだが、当該チーム同士の対戦でのゴールアベレージの差で、確実視されていたプレーオフを逃した。
今季はHCが留任、メンバーもほぼ残留し、チーム戦術の理解度は高い。加えて身長211センチのチャド・ポスチュマス(23)、210センチの青野文彦(35)の長身センターが入団した。司令塔の多嶋への期待も高まっており、ウルタドHCは「昨季の終盤は、オフェンスとディフェンスのバランスが非常に良かった。今シーズンも開幕からやってくれるだろう」と話す。
帯広合宿では初めて全12選手がそろい、5対5やフォーメーションなど実戦的な練習を実施。多嶋は多くの選手と話し合って指示を出し、チームに溶け込んでいる。
リーグは10月11日に開幕。11月29、30日には帯広市総合体育館で、柏木真介(中大、東海大四高、帯一中出)が所属するアイシンシーホース三河との対戦も組まれている。多嶋は「どの試合も大事なので、帯広だからと意識することはないが、100%の力で勝ちにいく。まずはプレーオフ進出。さらにその上を目指す」と意気込んでいる。
◆多嶋朝飛選手について
・多嶋 朝飛 (11Asahi)-twitter
・Team:選手>#8 多嶋 朝飛-レバンガ北海道
・十勝の高校生にバスケ指導 帯広合宿のレバンガ北海道-十勝毎日新聞電子版(2013/08/29)
・遊楽ナビ「レバンガ北海道・多嶋選手とチア高橋さんインタビュー」-十勝毎日新聞電子版(2014/03/07)
・レバンガ多嶋選手、母校大空小でミニバスケ少年団指導-十勝毎日新聞電子版(2014/06/06)
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