歌と映像で十勝の魅力首都圏へ とかちのかちプロジェクト
東京のクリエーターらと十勝住民が連携して取り組む「とかちのかちPROJECT」(内野壱郎代表)は、十勝の魅力を歌と映像で首都圏に発信するプロモーションビデオ(PV)を制作する。独自の合唱曲を全国レベルで活躍する帯広三条高校合唱部が歌い、十勝の風景や生き生きとした住民らの映像と組み合わせる。作品は9月に都内渋谷の街頭ビジョンで流し、インターネットでも公開する予定だ。
同団体が企画・提案。賛同した帯広市は、首都圏イメージアップキャンペーンとして今年度予算に360万円を計上した。
曲は「とかちのかち 愛と大地のメロディ」と題し、内野さんが作詞、帯広出身の音楽家中町俊自さんが作曲、帯広小学校教諭の川崎智徳さんが編曲。帯三条高合唱部顧問の豊田端吾教諭が指揮する。ピアノにのせ、「黄金色の草原に秋の実りゆれてる」「いま幸福の鐘をならす」などの歌詞が印象的だ。
映像は、ハルニレの木の下や、収穫を迎えた小麦畑で歌う同合唱部の生徒を軸に、子供や農業者、雄大な自然やばんえい競馬、豊かな動植物などを収録する予定。中島みゆきや坂本龍一らのPVを担当した堀田明宏さんが監督を務める。内野代表は「命や母性、愛情を伝え、十勝の叙事詩をつくりたい」と話す。
内野代表らは18日から23日まで十勝ロケを行っており、管内の庭園や帯広市内の「北の屋台」のにぎわいなどを撮影。21日は作品のメーンとなる豊頃町のハルニレの木の下で、帯三条高生徒の合唱シーンを収録した。同合唱部(部員44人)の中居沙耶部長(3年)は「合唱曲はハーモニーがきれいで魅力がある」と話していた。
PVは5分程度で、動画サイトやスマートフォンをかざすと見ることができるAR(拡張現実)を活用して公開する。また、多くの人が利用する渋谷のスクランブル交差点に面した街頭ビジョンで、30秒のダイジェスト版を流す計画。
同団体は、十勝の魅力や価値を伝える広告でJR山手線の中吊りを独占するなど、2012年度から取り組みを展開している。(池谷智仁)
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