ものづくりコンテスト2連覇 帯工の松浦君
第14回高校生ものづくりコンテスト北海道ブロック大会(道工業高等学校長会、道高等学校工業クラブ連盟主催)で、帯広工業高校電子機械科3年の松浦龍君(17)が旋盤作業部門で昨年に続き優勝を果たした。同部門での連覇は初で、2年連続で全国大会(11月・秋田県)への切符を手にした松浦君は「最終学年なので、入賞して帰ってきたい」と闘志を燃やしている。
同大会はものづくりの技術・技能の習得と卒業生の進路充実が目的。全国9ブロックで旋盤作業、自動車整備、電気工事など7部門で技術を競う。道大会は6月上旬に札幌琴似工業高校で開かれた。
旋盤作業部門には10人が出場。課題図面通りに3つの金属を寸法通りに作製し、基準の数値からどれだけずれが生じているかを減点方式で採点、100点満点で順位を決める。松浦君は93点で、2位に約20点差をつけての圧倒的な優勝だった。
松浦君は、約1カ月前から大会に向けて準備、毎日放課後に課題の金属を作り続けた。同校の電子機械科助手の島貫力さんとともに、毎回作製した金属の寸法を計ってデータを分析、より精巧な金属を作るために苦手な箇所の克服を図った。
島貫さんは「準備段階から全国に向けた練習をしてきたので、本番でも結果が出せたのでは」と松浦君の頑張りをたたえた。昨年は全国大会で入賞できず、1年間悔しさを持ち続けてきた。松浦君は「表面の光り具合など、まだ改善することはある。これからさらに技術を磨いていきたい」と話し、気持ちはすでに全国へ向いている。(川野遼介)
◆第14回高校生ものづくりコンテスト北海道ブロック大会について
・平成26年度 第14回高校生ものづくりコンテスト 北海道大会結果-北海道工業高等学校長会・北海道高等学校工業クラブ連盟
◆高校生ものづくりコンテスト全国大会について
・大会概要、各部門の課題について-全国工業高等学校長協会公式ホームページ