帯商のタイ訪問団、クーデターで緊急帰国
22日夕に国軍のクーデターが発生したタイに滞在中だった帯広商工会議所のタイ訪問団(団長・藤本長章副会頭、11人)は同日夜、日程を繰り上げて緊急出国した。団員にけがなどはなく、23日朝には全員が無事に、とかち帯広空港に到着した。
同訪問団は19日からタイ入り。バンコクで22日に開かれた国際総合食品見本市「タイフェックス」に参加し、ハラル認証制度の視察などをこなした。23日は同国北部のチェンマイで、酪農畜産やイチゴ生産の現場などを見る予定だった。
帯商は今年度から3年間、国際協力機構(JICA)の事業を活用してタイ、マレーシアを対象にした東南アジア食産業人材育成事業を展開し、7月にはタイからの訪問団を受け入れる予定。「今回の件で事業全体を見直すことはないが、細かなスケジュールについては再検討が必要になる」としている。(長田純一、関坂典生)
◆帯広商工会議所のタイ訪問団について
・綱渡りの出国劇 タイから帰国の藤本副会頭-十勝毎日新聞電子版(2014/05/23)
・タイでハラル認証の仕組み学ぶ 帯商訪問団-十勝毎日新聞電子版(2014/05/21)
・タイで戒厳令 帯商の一行は予定通り-十勝毎日新聞電子版(2014/05/20)
◆タイへの渡航・滞在について
・タイ:国軍による全権掌握宣言(政変)に伴う注意喚起-外務省 海外安全ホームページ(2014/05/23)