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スナック華のカラオケ大会が300回

300回大会で盛り上がるスナック華と佐藤さん(右)

 歌い続けて300回-。帯広市内のカラオケスナック華(西15条南12、佐藤裕美ママ)で毎月1回開かれてきたカラオケ大会が10日、300回の節目を迎えた。足かけ四半世紀、一度も欠かすことなく続けて大台に到達した。

 カラオケ大会は、同店が現在地に移転した2カ月後の1989年6月に始まった。ブームだったカラオケをみんなで楽しもうと毎月10日を開催日にし、これまで一度も中止がない。店内には歴代優勝者をたたえるペナントリボンがずらり。常連客の1人は「ギネスブックに申請すれば世界記録に登録されるのではないか」と話す。

 長く続いた背景にあるのはユニークは採点方法だ。他のカラオケ大会が審査員による審査やカラオケ機の採点機能で順位を決めるのに対し、同店は三角くじ。歌い終わったらマイクスタンドに備え付けられたくじを引き、そこに書かれた点数で優勝を競う。毎月の優勝者を集め、年に1回開くグランドチャンピオン大会も、採点はくじだ。

 「審査員が審査すれば、主観も入って嫌な思いをする人もいる」(佐藤さん)との配慮からで、運任せの順位決めが純粋に歌自体を楽しむ環境につながった。

 客の献身的な協力も300回を支える。大会の司会や後片付けも、参加者が自発的に行っている。

 300回大会には市内外から約30人が出場。自慢ののどを披露し、くじ引きを楽しんだ。5年ほど前から参加する市内在住の早川進さん(81)は「歌は健康維持の秘訣(ひけつ)。この大会は上手下手で決まらないのがいい。これからも続けてほしい」と話す。

 400回は8年後の2022年。佐藤さんは「どこまで続けられるか分からないが、できる限り大会は残したい」と笑顔を見せている。(長田純一)

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