世界一へ試作 豆のトリックアートプロジェクト
【幕別】十勝特産の豆で巨大トリックアートを描き、その大きさでギネス世界記録認定を目指す「十勝『世界一』プロジェクト」のチームが26日、町日新の十勝ヒルズで、事前シミュレーションとなる“小型版”のトリックアート作りに挑んだ。4メートル×6メートルの下絵に色ごとの豆を詰めた小袋を並べ、本番(8月予定)に向けてイメージと気合いを高めた。
制作の実働部隊となる帯広畜産大学の農業サークルあぐりとかち(加藤里佳代表)のメンバー14人や、実行委員、手伝い役の一般サポーター合わせて約30人が集まった。5センチ四方の透明な小袋に、青大豆、白と黒のシャチ豆など色が異なる9種類の豆を種類別に詰めて「画材」とし、下絵の上に次々と並べた。
ルービックキューブをデザインした下絵は、小袋と同じ大きさの正方形で区切り、並べる位置をシールとアルファベットで示した。学生らは黙々と小袋を並べ、1時間ほどで完成させた。あぐりとかち副代表の加藤ひかりさん(3年)は「予行演習でも大きくてきれい」と笑顔を見せた。
1月に福島県の相馬農業高校が300平方メートルの大豆モザイク画を制作し、ギネスに登録申請した。同プロジェクトでも記録更新を目指し、デザインや会場の選定を調整している。
豆部門リーダーの吉村透さん(穀物商社の丸勝勤務)は「豆を知り、親しみを持ってもらえれば」と期待。プロジェクトのリーダーで、市内のグラフィックデザイナー真浦綾子さんは「屋外での実施となる規模だが、いろいろな人に参加してもらい、成功させたい」と話している。
同プロジェクトは、ギネス級の記録挑戦を通じ、十勝の魅力発信と交流を目的に活動。昨年は十勝産小麦製の食パン1万6500枚で162・8平方メートルの「トーストアート」を作り、ギネスに認定された。今年は豆アートと、世界一長い顔はめパネルの制作を目指している。(原山知寿子)
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