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演歌の人材育成 雑草の会発足 作詞家鳥井さんら

演歌雑草の会を設立したメンバー。前列右から2人目が鳥井さん、2列目右から未來本社長、奥田会長

 十勝から演歌界に羽ばたく人材を育てようと、帯広在住の作詞家鳥井実さん(79)を中心に、有志が「演歌雑草の会」を立ち上げた。レコード会社とも協力し、育成した作詞・作曲者、歌手などを全道、全国に売り込む。鳥井さんは「これまでの経験や知識を財産として十勝に残したい」と、作詞家人生の集大成の活動に位置付ける。

 鳥井さんは日高管内三石町(現新ひだか町)生まれ。札幌在住時代の1964年に「すゝきのブルース」で作詞家デビュー。その後、東京を拠点に森進一の「命かれても」、川中美幸の「ふたりの絆」など数々のヒット曲を手掛けた。持病のぜんそくの療養のため、2010年に帯広に移住した。

 鳥井さんは帯広に来て、十勝にはカラオケの会などがたくさんあるものの、それぞれがばらばらに活動しており「才能のある人を囲い込んでいるような雰囲気を感じた」という。そこで、団体の垣根を越えて交流を深める中で才能を発掘し、鳥井さんや鳥井さんと旧知の音楽関係者らがアドバイスしながら形にしていく活動を考えていた。そんな中、演歌の大ファンで元市職員の奥田豊さん(66)と出会い、同会の設立に至った。

 19日に奥田さん宅で設立総会が開かれ、鳥井さんが顧問、奥田さんが会長を務めることを決めた。また、札幌のレコード会社「フロムサウンズ」の未來本(みきもと)桃子社長が相談役に就いた。その他、音楽教室の代表や趣味で作詞・作曲を手掛ける人、演歌ファンなど計16人で発足した。

 会ではカラオケ交流会や、会員が作詞・作曲した曲を披露する発表会などを開く予定。鳥井さんは「十勝には十勝川や日高山脈、土や風の匂いなど、素晴らしい音楽の素材がたくさんある。日高出身の私にできたのだから、帯広でできないわけがない」と、積極的に作詞などに挑戦するよう呼び掛ける。奥田会長も「いろいろなカラオケグループなどとも協力し、鳥井先生にも良い詞をもっともっと書いてもらい、皆さんに歌ってもらえる歌を帯広・十勝からどんどん発信していきたい」と意気込む。

 問い合わせは奥田会長(0155・33・5498)へ。(丹羽恭太)

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