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広小路内の飲食店から出火、現場は一時騒然

火災現場(右奥)からの白煙が立ち込め、一時騒然となった広小路アーケード内(6日午後8時半ごろ)

 6日午後8時ごろ、帯広市西1南8、広小路商店街アーケード内の鉄骨コンクリート4階建ての雑居ビル1階の飲食店「炭火酒場かりん」(菊地竜太朗店長)から出火、店内の一部を焼いた。店内にいた女性客と女性従業員ら4人が煙を吸うなどして市内の病院に搬送されたが、命に別条はない。

 帯広署などによると、煙に気付いた従業員が119番通報。市消防本部は消防車両18台を出動させ、約4時間20分後に消し止めた。出火当時、店内にいた客や従業員約30人は屋外に逃げてけがはなかった。

 当時、店内で友人2人と飲食していた会社員男性(34)は、従業員の指示で外に避難した。「カウンターの奥と個室あたりから煙が出ていた。まさかこんなことになるとは」と、心配そうな表情で消火活動を見守った。同ビル2階に住む60代男性は「部屋中に煙が立ち込め、前が見えなくなった。誰かのいたずらかと思ったほど」と話した。

 市内中心部には消防車両が次々と駆け付け、火災があったビルの周りには非常線が張られた。大勢の市民も詰め掛け、現場周辺は一時騒然とした。

 同アーケード内では昨年1月にも飲食店が全焼する火災が発生。隣接する建物への延焼はなかったが、繁華街は白煙に包まれた。

 今回の火災について、帯広広小路商店街振興組合事務局は「他店への影響がなかったことが不幸中の幸い。広小路の建物は年々老朽化し、火災リスクも高まっている。昨年発生した火災以降、防災対策を続けているが、さらなる防火意識の徹底を促して再発防止に努めたい」としている。

 帯広署などは7日午前9時半から実況見分を行い、出火原因や焼失面積などを調べている。

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