144頭が合格目指す ばんえい能力検査
ばんえい十勝の「第1回能力検査」が6日午前8時から帯広競馬場で行われ、競走馬デビューを目指す新馬が合格を目指して200メートルの走路を駆け抜けた。
能力検査は、デビュー前のばん馬が鉄ソリ(牡480キロ、牝460キロ)を引っ張り、調教状況や完走タイムなどを審査する。今回のエントリーは144頭(2歳馬142頭、3歳馬2頭)で、前年度比44頭減と2007年の市単独開催以降過去最低。
この日は手塩にかけて育てた愛馬の挑戦を見届けようと、全道各地の生産者や馬主らが観戦。若駒たちの熱走に負けじと、コース沿いでは「そら行け」「(坂を)登り切れ」などと声援を響かせた。現役競走馬オイドン号の弟や現役時代に重賞13勝を挙げたサダエリコ号の産駒が登場するなど、スターホース誕生の期待も高まったが、レースを見守っていた本別町の生産者の一人(80)は「年々頭数が減って強い馬も少なくなってきた」と嘆く声も。
この日合格した新馬は、13日開幕の2014年度開催以降に順次デビューする。能力検査は8月15日までの計10回行われる。(小縣大輝)