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帯広観光コンベンション協会 梶原雅仁会長~2024トップインタビュー

人材育成し観光先進地に
認知度の向上にロケ誘致が寄与
 昨年は新型コロナの「5類」移行により、前半は道内外、後半はインバウンドと、ようやく観光客の入り込みがコロナ前の水準に近づいてきました。イベント関係も順調に復活し、当協会としては現状の入り込みをさらに引き上げていくことが使命だと思っています。

 コロナ中は十勝管内で周遊してもらうための身近な情報を伝えるだけではなく、インスタグラムなどのSNSを活用したキャンペーンで観光客にも発信してもらう仕組みを作り、コロナ後を見据えた取り組みを進めました。

 映画やドラマの撮影の誘致はNHKの朝ドラ「なつぞら」の評価により、「舞い上がれ」や昨年公開の映画「キリエのうた」などにつながってきました。

 当協会の職員が要望をしっかりと聞き、ロケ候補地をきめ細やかに案内するといった地道な活動が、十勝のロケーションと受け入れ体制の良さとして評価されています。映像を通して十勝・帯広の魅力が伝えられることで全国的な認知度向上につながっていくと信じています。

アウトドア強み国立公園化期待
 十勝は農業を含めた景観や食、体験など良いものがそろっており、長期滞在に向いている地域と言えます。中でも、アウトドア関連はポテンシャルが高く、当協会では「トカプチ400」などサイクリングコースの整備を進めており、民間事業者によるグランピング施設の整備も進んでいます。

 さらに、今夏には日高山脈の国立公園化が予定されているので、大雪山、阿寒摩周の三つの国立公園に囲まれた十勝は、観光振興の大きな強みとして期待しています。

 今年で会長就任から10年の節目となります。基幹産業の農業の発展が食品加工などの周辺産業を伸ばしたように、観光も宿泊や飲食などに波及してこそ成長につながります。そのためにも各事業者のサポート体制や人材育成により力を入れることで、観光先進地に追いつきたいと思います。

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