行動制限なし はじけたGW 道の駅おとふけ 12万人
最大10連休となった今年のゴールデンウイーク(GW)が8日で終了した。緊急事態宣言など国からの行動制限要請がないのは3年ぶりで、十勝管内の観光施設や飲食店などの多くが、過去2年に比べてにぎわった。管内では新型コロナの感染者数の高止まりが続く中、各施設とも感染対策など緊張感を持って対応したとの声も聞かれた。
4月15日にグランドオープンした道の駅おとふけ(愛称・なつぞらのふる里)は、GW期間中の来場者が12万716人を記録、累計でも20万人を突破(23万5895人)した。
町はコロナ対策として、指定管理者と連携し、入館者450人に達した時点で入場制限を行うなど対応。道路規制も行い、周辺道路の混雑はなかった。町産業連携課は「予想を上回るにぎわい」としている。
また、隣接する柳月スイートピア・ガーデン(音更町)も一昨年、昨年に比べ来店者数が増えた。運営する柳月(同)は「管外、道外から2、3年ぶりに来店したとの声を多く聞いた」と話していた。
感染対策万全に
市内の「ぶた丼のとん田」では、駐車場外にも車が並んだ。店内案内まで車内待機してもらう対応で、場内に人を配置。同店は「来客数はコロナ前に比べるとやや少なかったが、来客者が並んで密にならないよう気を付けた」と話した。
市内中心部「北の屋台」も来店数が前年比約2割の増加。運営する北の起業広場協同組合では「観光客が多く、昼から飲みに訪れる人も。換気や消毒など、準備をして対応できた」とする。
どうみん割…今後も期待
とかち帯広ホテル旅館組合によると、市内のビジネスホテルなどでは4月29、30日、5月3、4日に満室が多かったとする。松浦正副組合長(ホテルグランテラス帯広総支配人)は「特に前半戦は前年に比べ25%増、コロナ前の9割ほどまで戻った」とする。さらに「例年なら連休後の反動もあるが、『どうみん割』などの効果で引き続き需要増を期待したい」とした。
4月29日に夏季営業がスタートしたおびひろ動物園では、5月8日までの来場者数が2万8369人。「(移動制限があった)昨年や一昨年と比べると多い。全般的に天候に恵まれた」(同園)とする。
「天候に恵まれ」
紫竹ガーデンは、創業者の紫竹昭葉(しちく・あきよ、本名・昭代)さんの一周忌などもあったが、2019年時に比べると、来場者は3分の1程度。「強風の影響もあったが、昨年と一昨年の来場者は(コロナで)ゼロ、それと比べるとありがたい」とした。(佐藤いづみ、内形勝也、完戸雅美、松岡秀宜、吉原慧)