田辺さんワイン講座復活 来月、5年ぶりに 帯広で隔週
「十勝産広める人材を」
池田町出身の田辺由美さんが主宰するソムリエやワインエキスパートの資格認定試験対策講座が3月から、帯広市で5年ぶりに復活する。管内でもワイン造りが活発化する中、幅広い知識を身に付け、十勝産ワインの魅力を消費者にPRしたり、流通・販売に貢献できる人材を育成する。
田辺さんは十勝ワインの生みの親で、元池田町長の故丸谷金保さんの次女。1992年から「田辺由美のWINE SCHOOL」を開講し、通信講座のほか、東京や大阪、山梨など全国6カ所を拠点に集中講座を開いている。これまでに1万人の卒業生を輩出した。
帯広では2010、11、12、14年に実施し、卒業生のうち30人がソムリエやワインエキスパートとなった。受講生の減少を受けて開講していなかったが、十勝総合振興局が主催する「ワインアカデミー十勝」が始まるなどワイン造りが盛んになり、講座の復活を決めた。
帯広市内での集中講座は3月13日から隔週で開き、7月17日までの計10回を予定。北海道ホテルを会場に、同ホテルのシェフソムリエを務める吉野祐一さんが講師を務める。
ヨーロッパのワインに関する歴史のほか、アメリカやオーストラリアなど新興ワインの特徴も学ぶ。ラベルを隠して銘柄などを当てるブラインドテイスティングも訓練する。
田辺さんは「良いワインを造っても消費者に伝える人がいないと流通しない。十勝のワインを全国、世界に広められる人材を育てたい」と話している。
受講料(講座10回分)は16万2000円。申し込みは「田辺由美のWINE SCHOOL」ホームページから。(伊藤亮太)