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帯農高の農業クラブ 活動部門の「北海道福祉のまちづくり賞」

「『また来るねー』と参加者に言われると次もがんばろうと思える」と牧野会長(前列右から3人目)。これまでの活動の記録を手にする農業クラブの執行部

 障害者や高齢者に優しいまちづくりを推進し、自立や社会参加を支援する団体を表彰する道の「北海道福祉のまちづくり賞」の活動部門に、帯広農業高校の「農業クラブ」(牧野有紗会長)が選ばれた。障害児(者)と共に農作業などを通じて交流するボランティア活動「すこやか農園」が評価された。23日午後3時から道庁で表彰式が行われる。

 同賞は道の福祉のまちづくり条例施行の1998年に始まり、今年で20回目。福祉的配慮に優れた事例を広く紹介し、普及啓発を図ることを目的とする。

 公共的施設部門、活動部門、福祉用具部門の3部門に分かれ、農業クラブは今年度7件の応募があった活動部門で受賞2団体に選ばれた。

 農業クラブは全校生徒が参加対象者で、企画運営を執行部18人が取りまとめている。すこやか農園は帯広市社会福祉協議会の主催で2002年から開始。ボランティア参加者のノーマライゼーションに対する理解を深めることも目的としており、帯広中央ライオンズクラブなどと協力し、農作業や搾乳体験など年4回活動している。

 昨年は初めて同校の5学科が連携し、参加者が農業を多面的に体験できるように工夫した。牧野会長(17)=農業科学科3年=は「長年続く活動が評価されてうれしい。すこやか農園を通じて障害児(者)にはできることや、やりたいことを増やしてほしい。生徒には障害に対する偏見をなくしていきたい」と話している。(牧内奏)

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