十勝食材で新作パン 資源循環 第1弾満寿屋商店
パン製造・販売の満寿屋商店(帯広、杉山雅則社長)は、資源循環型の生産活動に取り組む協議会「ばん馬toきのこto小麦の環」(三浦尚史代表)のプロジェクトの一環で、第1弾となる新作パン「うまっしゅパン(仮称)」を開発した。循環サイクルに関わる地域の小麦やマッシュルームなどを組み合わせた“十勝づくし”のパンに仕上がっている。
同協議会は、三浦代表が経営する三浦農場(音更)、ばんえい十勝、鎌田きのこ(帯広)、アグリシステム(芽室)、満寿屋商店の5者が参画して9日に発足。
うまっしゅパンは、三浦農場で収穫された小麦「キタノカオリ」を主原料とし、生地には十勝パンを創る会(会長・中島将好旭屋商店代表)が小麦、水、酵母にチーズを加えて作った発酵種「トカチーズ種」を小
麦粉に混ぜ合わせ、鎌田きのこのとかちマッシュを細かく砕いてペースト状にしたものも練り込んでいる。
ハードタイプだが、子どもから大人まで食べやすいよう中身の食感などを工夫している点も特徴で、チーズやワインに合うという。
5月6、7日に帯広競馬場で開かれるグルメイベントの会場内で、子ども向けのクイズラリーの正答者に配布する(両日とも先着100人)。商品価格や取り扱い店舗は未定だが、ゴールデンウイーク明けの商品化も検討。杉山社長は「今後も商品開発を続けていき、多くの人に循環の取り組みを理解してもらえれば」と期待していた。(小縣大輝)