主役は「義理チョコ」? バレンタイン商戦活況
手作り向けも充実
14日のバレンタインデーを前に、帯広市内のスーパーや洋菓子店などでもチョコレート商戦がピークを迎えている。恋人や夫に限らず、近年は友人に贈る「友チョコ」も定着。今年は3年ぶりに平日のバレンタインデーとなり、各職場や学校で配る「義理チョコ」需要も高いとみられる。
MEGAドン・キホーテ西帯広店(西21南4)では1階に特設コーナーを設置し、ブランドチョコから手作り用の割チョコ、ラッピンググッズまで幅広く取りそろえている。同店の木山啓太フードリカーMDプランナーは「若い世代ではやっている友チョコや自分用に作る習慣が定着し、材料の問い合わせもいただいている」と話す。
今年初めて設けた特価ラッピングコーナー(1点税抜き98円)も好調。訪れた帯広南商業高校3年の芦口ナルさんは「手作りは楽しさがある」、中尾笑夢さんは「用意するなら個数を稼げる手作りに」と商品を眺めていた。
チョコレート菓子専門店の「ルセット・ショコラ」(西18南4)では、一口サイズで中にナッツやガナッシュが詰まったボンボンショコラが人気。26種類あって1粒ずつ購入できることから、「相手や自分の好みに合わせた詰め合わせが可能」(小笹誠代表)。1月末ごろから客が増え、1年で最も忙しい時期という。
店内には今月、カカオ豆の焙煎(ばいせん)から板チョコにするまでの全工程を一貫して手掛ける「ビーントゥバー」も新登場。男性客の姿も多く見られ、母親と妻、娘2人にチョコレートを購入した市内の農業澤田秀樹さんは「感謝の気持ちを込めて毎年贈っている。喜んでもらえれば」と話した。
一部企業では同僚に手渡す習慣も。市内の金融機関に勤める20代の女性は、職場の男性用に定番の個包装のチョコを、窓口を訪れた利用客用にも動物型の見た目も楽しいチョコを用意した。「受け取る方たちに喜んでもらえれば」と当日を心待ちにしている。(藤島諒司、松田亜弓)
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