ボーナス手に買い物へ 歳暮商戦ピーク
官公庁や一部の民間企業で冬のボーナスが支給され、初の週末となった10日、帯広市内の大型店などの売り場は買い物客でにぎわっている。特に歳暮商戦は今週末がピークで、十勝産の農畜産物や加工品のセットなどが人気となり、年末商戦は活気づいている。
十勝産品が人気
藤丸では、7階に特設コーナーを設け、歳暮用のギフト商品を販売。10日は午前から売り場は混み合った。同社ではフルメンバーに近い形で通常の土日より多くスタッフを配置、客の対応に追われていた。
人気は八千代牧場ソーセージや十勝ワインなど管内の複数の会社の銘品から選べる「とかち小箱」(4600円)で、竹成仁史営業課長は「(3日に)全市連合大売出しも始まり、ここ数日でようやく売り場に活気が出てきた。昨日までで前年同期比並みまで戻せた。きょうあすで売り上げをさらに伸ばしたい」と意気込んでいた。
イトーヨーカドー帯広店でも、ナガイモなどの十勝産品が人気。1個当たりの平均単価は3000~4000円ほどという。平林吉道副店長は「早期申込者への割引企画も行ったので、早い時期から客を取り込めた。今週末が終わると、商戦はクリスマスやおせちに移行する」と説明。米などが当たるガラポン抽選会がある11日まで開店18周年記念祭を開催中で、「ボーナス支給で、家庭家電や寝具など高額商品の販売にも力を入れている」とした。
家電や高額品も
消費喚起を目的に、昨年全市連合大売出しに合わせ発行された市のプレミアム商品券が今年はなく、現段階では、前年より苦戦する店も多い。ハラデンキ本店の久保秀和店長は「前年の売り上げは正直まだ確保できていないが、ボーナスの支給で冷蔵庫やテレビなどの高額品の動きが出てほしい」と期待していた。
(佐藤いづみ、中島佑斗)
- カテゴリ経済くらし一般
- タグ勝毎ビジネス経済動向帯広