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上士幌・新得の鉄道遺産「日本歩く道」100選に

 【上士幌・新得】歴史、文化など10のテーマで全国各地の「歩く道」を選ぶ「新日本歩く道紀行100選シリーズ」(選考委員会主催)に、十勝から上士幌町の北海道自然歩道「東大雪の道」、新得町の「狩勝ポッポの道(サホロ湖フットパス)」が認定された。いずれも自然に囲まれた鉄道遺産を巡るコースで、さらなる観光振興に向けた活用が期待される。

 同シリーズは、地域資源として選ばれた歩く道を促進し、地域の活力創出や健康増進につなげることが目的。選考委員会(委員長・下光輝一健康・体力づくり事業財団理事長)は日本商工会議所や全国街道交流会議、日本ウオーキング協会などの代表ら9人の委員で構成。厚労省など各省庁が選考アドバイザーを務めた。

 今回は、「歴史」「文化」「こころと祭り」「絶景」「森」「水辺」「ふるさと」「食」「港(湊)町今昔」「温泉」の道に関するテーマに基づき、第1期として計493コースを9月30日付で認定した。

歴史の道に認定された「東大雪の道」。写真は糠平川橋梁を歩くツアー客(上士幌町役場提供)

 「歴史の道100選」に選ばれた「東大雪の道」は、旧国鉄士幌線の歴史を紹介する町鉄道資料館からメトセップまで約8キロのルート。糠平川橋梁(きょうりょう)や三の沢、五の沢橋梁といったアーチ橋梁群を渡り歩き、道中には糠平湖の景観や「幻の橋」で知られるタウシュベツ川橋梁を一望できる展望台を通過するコースとなっている。

文化の道に選定された「狩勝ポッポの道」。写真は旧狩勝線跡地のSL広場(新得町役場提供)

 「文化の道100選」に選定された「狩勝ポッポの道(サホロ湖フットパス)」は、1966年に廃線となった旧狩勝線跡を活用した約16キロの遊歩道。SL広場を起点に、土木学会の土木遺産にも認定されている小笹川橋梁、大型築堤、新内隧道(ずいどう)などを巡り、旧新内駅では貴重な蒸気機関車や寝台特急を目にすることができる。

 今回選定されたコースはウェブサイトで紹介される他、大手旅行代理店などと連携した企画も組まれる見通し。両町はそれぞれ「さらなる知名度アップや観光客の増加につながれば」と期待している。(小縣大輝)


◆新日本歩く道紀行100選について
新日本歩く道紀行100選シリーズ-公式ホームページ

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