小中学生と昭和音大生、音色で交流 中札内
【中札内】中札内中学校(柴山敬校長、生徒123人)の全校生徒を対象に、昭和音楽大(神奈川県川崎市)の大学院生らによる特別授業が3日、中札内文化創造センター・ハーモニーホールで行われた。生徒たちは金管楽器の演奏や声楽を通じ、音楽への関心と知識を深めた。(斉藤さゆり通信員)
村が取り組む「子どもアートプロジェクト」の一環。音楽を専攻する大学生との交流を通じ、芸術を身近に感じてもらうのが目的。毎年実施している。
今年度は大学院生と、演奏者として活動する同大OBの6人が来村。1日から5日まで、村内の小中3校で音楽の授業を行ったほか、中札内中吹奏楽部を指導した。
3日は中札内中の生徒を相手に、ミニコンサート形式の授業を実施。声楽の3人が日本語とフランス語でオペラを披露、トランペット、ホルン、チューバの金管グループはバレエ曲やアニメ音楽のメドレーなどを演奏した。
両グループは曲の解説や楽器紹介も盛り込み、音楽の知識と魅力を伝えた。声楽グループは中札内中校歌の歌唱指導も行い、最後に金管アンサンブルの演奏に合わせて全員で校歌を歌い上げた。
3年の中村愛心さん(14)は「声楽への興味が強まった。アドバイスに沿って校歌を歌ったら、声が出るようになった」と笑顔で話した。大学院オペラ専攻2年の吉見昴矢さん(24)は「小学生も中学生も教えたことをすぐに吸収し、目に見えて上達した。みんなの歌声はとてもパワフル、感動した」と、5日間を振り返っていた。