高級あんパン食べて 「稀」使用の4種本別道の駅で発売
【本別】本別町内の道の駅「ステラ★ほんべつ」はJA本別町(佐野政利組合長)と連携し、高級あん「稀(まれ)」を使用したパン4種の販売を18日から始めた。稀は栽培の難しさから「農家泣かせ」といわれ、おおむね国内ではJA本別町でしか生産されていない「あかね大納言」種の小豆を使用した高級あん。夏休みを控え、付加価値を前面に押し出した「まれなパン」のシリーズ化で“日本一の豆の町”を観光客らにPRする。(若原奈緒通信員)
JAと連携
商品化したのは「ほんべつこしあんパン(170円)」「こしあんクロワッサン(200円)」「あんばた~サンド(230円)」「あんことおまめのもちっとちぎりパン(280円)」。本別産小麦100%使用のもっちりした生地に、上品で甘さ控えめのこしあんを楽しめる。同道の駅のパン工房「アリコヴェール」が開発した。
同道の駅では、取り扱う約8割の商品が地場産食材にこだわっており、今回は「豆の町」らしさを打ち出そうと試作を重ね、パンに使う従来の小豆あんから稀に全量転換することを決めた。運営するNPO法人銀河ほんべつの木村隆夫副理事長は「今までのパンより圧倒的においしかったことが決め手」と語る。
同JAによると、あかね大納言は栽培管理が難しく収益性が低いものの、風味が良いことなどから道内外の老舗和菓子店などに根強い人気があり、一般向けにも商品化した。砂糖はビートを原料とするグラニュー糖を使用。ギフト用に販路を増やしている。
佐野組合長は「道の駅にはとても感謝している。高級な『稀』をパンで手軽に楽しんでもらいたい」と話している。問い合わせは同道の駅(0156・22・5819)へ。