新公園整備など活用 子どもたち支援 目標5000万円 広尾町がCF型ふるさと納税
【広尾】広尾町は、クラウドファンディング(CF)型のふるさと納税を用いた地域活性化事業「広尾の未来を、遊びと学びで育てるのびのびプロジェクト」を始めた。寄付金は(1)新たな公園の整備(2)広尾高校の魅力向上(3)旧野塚小校舎を用いた住民交流施設「集いの杜」の整備-に活用する。田中靖章町長は「次代を担う子どもたちの学びや成長を促す取り組みを進めたい」と話している。(松岡秀宜)
4月に地方創生ベンチャー「そら」(帯広市、米田健史社長)と締結した連携協定に基づく、地域活性化の取り組み。プロジェクトの目標金額と使途を明確にし、共感した人から寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)を用いる。
GCF事業のうち新たな公園は、街の「真ん中」にある多世代交流型を想定。シンボルツリーや屋内遊戯施設を設けるなど「まちのシンボルゾーン」としての整備を進める。
広尾高校の魅力向上では、生徒が無料で利用できる学習塾の開設や広尾地域学の充実などを展開。集いの杜は林業振興をコンセプトに、住民が気軽に集まる交流拠点と「広尾サンタランド・ウッド」(町のブランド木材)の木工・製造拠点にする。
寄付者は寄付金の使途を容易に把握でき、税制優遇も受けられる。エゾバフンウニ、時サケ、ラムジンギスカン、大トロイワシ、オーガニック牛乳、シシャモなど、寄付額に応じた170種類以上の返礼品を用意した。1日から9月29日までが募集期間で、目標金額は5000万円。
町は「豊かな自然環境や遊びと学びを通じて子どもたちの個性、能力を伸ばし、未来につながるプロジェクトを目指したい」(企画課)としている。プロジェクトの概要はふるさとチョイスGCFで確認できる。