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特産品開発第7弾はカレー 北海道エア・ウォーター・アグリと更農高

10月のキックオフ会議に出席した生徒や関係者ら。前列中央が室伏校長、同右から3人目が農端社長、同5人目が村企画政策課の本内秀明課長(AWA提供)

 【更別】更別村内の北海道エア・ウォーター・アグリ(AWA、旭川市、農端洋行社長)十勝更別工場と更別農業高校(室伏諭校長、生徒102人)は今年度、5年ぶりに更別村の特産品開発を目的とした共同開発事業を再開する。7品目となる今回は更農高産のトマトジュースを使用したレトルトカレーの開発を目指す。(近藤周)

 更農高は、同工場が旧マルハニチロ北日本十勝工場だった2016年度から、更別の特産品の共同開発をスタート。村も地方創生関連の交付金により開発費を支援した。事業では現在も販売中の「さらのうキーマカレー」などこれまでに6品を開発。20年度からはコロナ禍のため商品開発は中断していた。

 AWAは、青果卸やレトルト、冷凍食品の製造事業を手掛ける。今年、新たに加工事業部に「開発部」が誕生したこともあり、共同開発事業の再開を決めた。

 10月21日には十勝更別工場でキックオフ会議が開かれ、生徒や農端社長など関係者が出席した。今年度は、更別産ではなく「更農高産」を押し出し、高校生の色を出そうと材料を検討。同校で加工しているトマトジュースを使用することになった。キーマカレーではなく、ソウルフードとなり得るスタンダードなレトルトカレーを目指す。

 開発に取り組むのは同校加工分会B(酒井祐希会長、班員9人)で、初年度からこの事業に関わる増田実加教諭が指導する。班員の佐々木和也さん(3年)は「更農高で取れた野菜を使いたい。カボチャの煮崩れなどの問題を検討中」とし、酒井会長(3年)は「本校のトマトジュースを使うので、学校のPRにもつなげられれば」と意気込んでいる。

 AWAの桐越淳一開発部課長は「高校生の記憶に残る商品が開発できれば」と話している。

関連写真

  • 10月に行われたキックオフ会議(北海道エア・ウォーター・アグリ提供)

    10月に行われたキックオフ会議(北海道エア・ウォーター・アグリ提供)

  • 特産品開発第7弾はカレー 北海道エア・ウォーター・アグリと更農高 3

    特産品開発第7弾はカレー 北海道エア・ウォーター・アグリと更農高 3

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