支援品をフィリピンへ ボランティア参加の駒形さん呼び掛け 帯広大谷高
8月にボランティア活動としてフィリピンを訪れた帯広大谷高校2年の駒形杏さんが、クラスメートらからの賛同や協力を受け、同国に届ける支援物資を集めた。支援品は27日にSYD(公益財団法人修養団)へ送り、その後フィリピンの必要とされるところへ届けられる。駒形さんは「一人の力だと足りないが、みんなが協力してくれて本当にありがたい」と話している。(細谷敦生)
駒形さんは8月20~26日、SYDが主催する「青年ボランティア・アクションinフィリピン」に参加。「困っている人に自分が何ができるのかを考えたい」という思いを胸に、フィリピンの子どもたちへ支援物資を届けたり、一緒に遊んだりして交流した。
現地では「学校に行けない子がほとんど。何となく分かってはいたけど、実際見ると衝撃だった」と無力さを感じた。障害のある子どもとフィリピンの歌を練習したとき、手を握って笑いかけてくれたことが印象的だったという。「自分にできることは少ないが、笑顔と大きな愛情を持って接することが大事」と学びを深めて帰国した。
SYDの活動をさらに調べている中で、現地へ支援物資を送っていることを知った駒形さんは、学校の全学年にチラシを配って寄付を呼び掛けた。クラスメートを中心に約20人が協力して、ノートや服、おもちゃが集まった。
駒形さんと同じクラスで仲の良い坂口ひとはさん、須崎こころさん、神谷侑花さん、佐藤奏名さんは「杏が頑張っているから」と、使わないペンやキャラクターの人形を寄付する。4人は「支援活動は知っていても、寄付のやり方は分からなかった。私たちが使わなくても、必要としている人が大切に使ってくれたらうれしい」と話した。
駒形さんは「今は子ども食堂にも興味を持っている。今後もさまざまな支援活動を続けていきたい」と語った。