元藤丸テナント「23区」が平原通りに14日復活
百貨店・藤丸にテナントとして入居していた女性服ブランド「23区」などが帯広のまちなかで復活-。雑貨ショップを経営する「N3 unlimited」(音更町、村上真二社長)が14日、帯広市西2南9にファッションビル「N3 LABEL(レーベル)」をオープンさせる。村上社長と妻の貴子店長は「中心部の活性化に少しでも貢献したい」と話している。(佐藤いづみ)
場所は平原通の靴店「ニュースクリップ」横の3階建ての施設。1、2階で大手アパレル・オンワード樫山が展開する「23区」と「J.PRESS」を取り扱うほか、3階で村上社長が経営する「N3 CIRCUS(サーカス)」(音更町)で取り扱うドイツの家具・雑貨ブランド「KARE」の商品を販売する。
特にオンワードの2ブランドは、昨年1月末に閉店した藤丸内で長く出店していた。村上社長によると、帯広での営業継続を望むオンワード側と知り合いを通じて昨年から新たに出店を検討。今年に入り、同社側と取り扱いに関する契約を締結した。施設は賃貸で改装工事を進めている。
藤丸時代も公式通販サイト商品を対象に行っていた試着無料サービス「クリック&トライ」にも対応。販売員も当時藤丸で勤務していた2人を雇用する。
村上社長は清水町で5代続く農業者だったが、2016年に一念発起して離農・起業した。カフェの後、21年に現ショップを開店させた。
一方、貴子店長は、市内中心部で営業していた老舗飲食店「炉ばたのあかり」で長く社長を務めた故梅津キヨイさんの孫。「幼少期、大好きな祖母と毎日のようにマチを歩いた。私にとって中心部は特別な場所」と笑顔で話す。
村上夫妻は「おしゃれをして歩く場所がマチ。藤丸時代からの顧客も多く、訪れる動機の一つになれば」としている。
新店舗の連絡先は電話0155・67・4933。