昆虫も熱戦“オリンピック” 屈足伝統イベント50回の節目
【新得】第50回記念「昆虫スポーツ大会」(屈足子供会社会教育協議会)が4日、新得町屈足総合会館さわやかホールで開かれた。大会の最強を競う「クワガタのレスリング」などの競技に、子どもたちの歓声や声援がホールに飛び交った。(佐々木健通信員)
レスリングや競走
昆虫への興味や関心を高め、いたわりの心を大切にしながら昆虫競技に親しんでもらおうと、1971年に始まった屈足地域の伝統イベント。コロナ禍の影響で大会はやむなく3回休んだ。“虫のオリンピック”として全国にも紹介されるようになり、地域の風物詩となっている。
カブトムシやカタツムリなど、この日のために一生懸命調教した“選手”をかかえた約30人の子どもが会場に集合。カブトムシの2メートル競走からスタートし、10種目に熱戦を繰り広げた。
スタート前に走りだす“選手”には、審判長から指導が入る場面も。丸太を輪切りにした特設土俵で格闘するクワガタムシのレスリングは、角で自分より大きな相手を持ち上げ豪快に投げ飛ばす大技も見られ、会場から大きな拍手が送られた。
同協議会の西岡潤希会長(35)は「先輩らが育んできた大会を地域の宝として継続していく」と話している。