出生率十勝平均1・38 全国、全道上回る
厚生労働省は19日、2018~22年の市区町村別の合計特殊出生率を発表した。同出生率は1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数を示し、十勝の平均は1・38と前回統計(13~17年)から0・11ポイント下がった。管内では更別村が1・53で最高、帯広市は全国平均を下回る1・29だった。
十勝は全国、道の平均を上回った。管内では各自治体が軒並み数字を落とし、前回1・67と最も高かった広尾町は0・22ポイント下がり1・45に。一方、幕別町は0・05ポイント、豊頃町は0・09ポイント増えた。
全国的には鹿児島県大島郡徳之島町が2・25で最も高く、上位50位は同県や沖縄県の自治体が目立つ。上位50位の7割は前回と同じ市町村で、大きな変動はなかった。最も低かったのは京都市東山区の0・76。
厚労省人口動態・保健社会統計室は「今回の調査では1・2以上1・5未満に約6割の市区町村が含まれている。晩婚化などの影響で合計特殊出生率の数字は前回に比べて下がっている」としている。(松村智裕)